evidence

1.入浴EMSによる大腿四頭筋の強化

お風呂で使えるEMS試作機を用いて、左脚のみ大腿四頭筋へのEMSを実施。下肢を蹴りだす力(膝伸展力)が左右の足でどのように変化するのか観察した。膝伸展力はアニマ社のミュータスF-2で測定した。EMS本体にはトレリートEM300と言う製品を防水ケースに入れて使用した。被検者は70歳、男性。

結果を下図に示す。5日に3回の頻度で10分から15分程度、湯船の中で左脚大腿部にEMSを実施した。介入前は右脚の膝伸展力に対する左脚の膝伸展力の比は1.02であったが、入浴EMS介入2ヶ月経過後から効果が出始め、その後3か月間の平均値は1.24となり、介入前の比率に対して約22%の増加が見られた。

2022年1月7日に、筋肉の過剰疲労が起きていないかどうかを確認するために、血中のクレアチンキナーゼ(CK)値を測定したが結果は104で正常範囲(30~190IU/L)であった。